ビジネスの才能 2016 12 18
書名 トランプ革命で復活するアメリカ
著者 藤井 厳喜 勉誠出版
ビジネスの才能という点では、
トランプ氏よりも、ヒラリーさんの方が優れているのかもしれません。
トランプ氏は、不動産業という人類最古のビジネスで成功したのに対して、
ヒラリーさんは、国務省を「クリントン商事」に変えてしまったという。
このような商売は、今まで誰も思いつかなかったという点で、人類最初のビジネスでしょう。
トランプ氏は、競争者が多い「レッドオーシャン」で苦労して、
ヒラリーさんは、競争者がいない「ブルーオーシャン」で成功しました。
やはり、ビジネスというものは、競争者がいない分野で始めるのが成功の秘訣でしょうか。
そういう意味で、トランプ氏よりも、ヒラリーさんの方が優れていると言えます。
さて、この本から引用します。
「国務省をクリントン商事に変えたヒラリー」
AP通信が、クリントン財団に関する調査を発表した。
ここに現れた数字を見ると、
この財団が、いかに腐敗していたかが、よくわかる。
内実は、こうである。
ヒラリー・クリントンが国務長官を務めている時代に、
国務長官に面会し、何らかの要望をする者は、
クリントン財団に巨額の寄付をするという仕組みになっていた。
早い話が、ヒラリー・クリントンは、
アメリカの外交政策を私的な商品として販売し、
その対価をクリントン財団で受け入れていたのである。
特に、外国絡みの巨額の寄付金が問題になっている。
クリントン財団の収入の40%は、外国からのものであった。
(引用、以上)
クリントン財団については、
「クリントン・キャッシュ」という本を、
今年の3月に読んで驚きました。
政治資金 2016 3 20
書名 Clinton Cash by Peter Schweizer
クリントン・キャッシュ
外国政府と企業がクリントン夫妻を「大金持ち」にした手法と理由
著者 ピーター・シュヴァイツァー あえば 直道 監修 メディアコミュニケーション
確かに、2001年1月20日に、
クリントン夫妻がホワイトハウスを出ていくときは無一文だった。
しかし、今や、クリントン夫妻は、大金持ちになっている。
さて、この本から気になるところを引用しましょう。
「著者は、外国の企業や投資家、政府が関わった金融取引に焦点を当てて調査をした。
海外の利益団体が、アメリカで政治運動に献金することはできない。
しかし、彼らも、講演に対してならば、『御礼』を支払うことができる。
また、クリントン財団に『寄付』をすることならばできる」
「ワシントン・ポストによれば、2001年から2012年における、
クリントン夫妻の総所得は、少なくとも、1億3650万ドルだったという」
「ビル・クリントンが集めている講演料は、前例がないほど巨額で、
1回あたり50万ドルや75万ドルを超える時もある」
(引用、以上)
これを「世界中から愛されたクリントン財団」と言うこともできるでしょうが、
外国政府と企業が、クリントン夫妻を「大金持ち」にしたとも言うことができるでしょう。
この本は、すでに中国政府もロシア政府も読んでいるでしょうから、
クリントン夫妻の「弱点」になるでしょう。